金融界、広がる初任給上げ 人材獲得へ3メガ銀、大和証G

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

金融界で初任給を引き上げる動きが広がり始めた。みずほフィナンシャルグループ(FG)は1日、傘下のみずほ銀行に2024年4月に入社する新卒社員の初任給を月5万5000円引き上げると発表。三菱UFJ銀行も同程度の増額を検討している。専門性の高いデジタル分野を中心に人材の獲得競争が激化しており、既に今春入社組から5万円アップする方針を固めた三井住友銀行と合わせ、3メガバンクが新卒者の賃金改善に踏み切る。
みずほ銀の初任給引き上げは13年ぶり。大卒は20万5000円から26万円に引き上げる。現在は23万円の大学院修士課程修了者と博士課程修了者はそれぞれ28万円、30万円とする。また、みずほFGは24年春入社からみずほ銀などグループ主要5社の合同採用を実施。これまで会社間で差があった初任給を統一する。
 大手証券では、大和証券グループ本社が1日、新卒社員の月給を6月に引き上げると発表した。グループ各社の約500人が対象で、総合職は1万5000円増の28万円とする。人材確保に加えて働きがいの向上が狙いで、新卒の給与引き上げは2年連続。
 このほか、IT関連などの高度専門人材は最低5万円増の45万円以上、コンタクトセンター担当者は1万円増の23万5000円に引き上げる。

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