野党「どこが異次元か」 財源・実現性を疑問視―少子化たたき台

東京, 4月1日, /AJMEDIA/

政府がまとめた「異次元の少子化対策」のたたき台について、野党からは31日、財源の裏付けや実現までの道筋が不明確だといった批判が相次いだ。「どこが異次元なのか」(立憲民主党の長妻昭政調会長)との厳しい声も出た。
少子化反転へ施策総動員 実現には高いハードル

 立民の泉健太代表は記者会見で「いつどうやって、というところが抜けている。(予算)倍増の基準が明らかでなく、開始時期が示されていない」と批判。長妻氏も会見で「非常に肩すかし。選挙の直前にどうしても出さないといけなかったのだろう」と皮肉った。
 日本維新の会顧問の松井一郎大阪市長は、記者団に「財源の具体的な説明をどうするかだ」と課題を指摘。「赤字国債をバンバン発行したら、どこかで誰かが償還することになる」として子どもたちへの付け回しになるとの認識を示し、行政改革などで財源を賄うよう求めた。
 共産党の田村智子政策委員長は会見で「異次元と言うにはかなりお粗末な中身」と酷評。たたき台に盛り込まれた奨学金制度の拡充に関し、「あまりに重い教育費負担をどうするかが求められている。借金をさせず、借金を減らす策に踏み出さなければならない」と切り捨てた。
 一方、自民党の世耕弘成参院幹事長は会見で「今回のメニューを中心に網羅的にバランスを取って行っていくことが重要だ」と強調。公明党の山口那津男代表は街頭演説で「公明党が訴えてきたものが全て盛り込まれることになった」と党の貢献をアピールした。

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