追悼の光、各地で 東日本大震災12年

東京, 3月12日, /AJMEDIA/

東日本大震災から12年となった11日夜、宮城、福島、岩手各県では、灯籠や花火で犠牲者を追悼し、復興を願う行事が行われた。
 関連死を含め約3500人が亡くなった宮城県石巻市。石巻南浜津波復興祈念公園にある「がんばろう!石巻」と書かれた看板の前では、午後4時半ごろから約4000個の灯籠に明かりがともされ、「3.11追悼」の文字が浮かび上がった。
 写真を撮っていた同市の大友昇さん(78)は震災で叔父を失った。「あの日のことを思い出してしまい、なかなか足が向かなかった」といい、初めて見に来た。「それでもつらいね」と言葉少なだった。
 福島県双葉町では、犠牲者追悼と復興祈念のため、約200発の花火が打ち上げられた。見物に訪れた同県浪江町の渋野隆さん(65)は「復興に向けた新たな一歩になれば」と願いを込めた。
 岩手県釜石市の旅館「宝来館」近くの海上からは、慰霊の花火が打ち上げられ、夜空を彩った。企画運営に携わり、震災で親戚4人を亡くした広田一樹さん(37)は「災害はどこで起こるか分からない。三陸の経験を知ってもらい、誰も犠牲者にならないようになれば」と語った。

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