躍進するキタヤマ 和歌山ゆかりの日系選手―米男子ゴルフ

東京, 3月28日, /AJMEDIA/

【ニューヨーク時事】米男子ゴルフツアーで一人の日系米国人選手が躍進している。米カリフォルニア州出身のカート・キタヤマ(30)。今月初旬のアーノルド・パーマー招待でツアー初優勝を果たし、粘り強いゴルフでトップ戦線に浮上した。
 北米スポーツで、日本にゆかりのある選手が存在感を示す例が最近続く。野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍したラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)は、日系人大リーガーとして日本代表「侍ジャパン」の優勝に大きく貢献した。
 母親が和歌山県出身というキタヤマは「ルーツに誇りを持ってプレーすることはとても大切」と語る。欧州ツアーなど世界各地の試合で腕を磨き、2021~22年シーズンから米ツアーに定着した苦労人だ。身長170センチと小柄だが、体格の不利を感じさせず、ドライバーの平均飛距離は300ヤードを超える飛ばし屋。苦境に動じないタフさも光る。ちな みに日本語はほとんど分からない。
 26日まで行われた世界選手権シリーズのデル・テクノロジーズマッチプレーでは8強入り。「培った経験を生かして対応し続けている」と自信を示す。最新の世界ランキングは20位。21位の松山英樹の一つ上につける。
 4月6日に開幕する今季メジャー初戦、マスターズ・トーナメントには初出場を果たすことになるが、「とても楽しみで、待ち切れない」。柔和な表情から、自然と笑みがこぼれた。

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