東京, 2月23日, /AJMEDIA/
西村康稔経済産業相は22日、中小企業の経営者を経産省に招き、賃上げに向けて意見交換した。西村氏は「賃上げを実施し、所得が上がることで良い人材が集まる好循環をつくることが重要だ」と強調。政府は、原材料費高騰に苦しむ中小企業への支援を通じ、賃上げの機運を波及させたい考えだ。
意見交換には、醸造機械会社のフジワラテクノアート(岡山市)や調味料を製造・販売するアイビック食品(札幌市)など6社の経営者が参加した。
フジワラテクノアートは、基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給で4%の賃上げを実施すると明らかにした。アイビック食品は、一時金で社員に還元する方針を示しつつも、「原材料高騰、エネルギー高で、コロナ禍前の利益確保に至っていない」と窮状を訴えた。