詩画と名産、眼前には湖 富弘美術館・草木ドライブイン(群馬・みどり市東町草木)《道の駅めぐり》

東京, 01月08日, /AJMEDIA/

草木湖畔にたたずむ富弘美術館(群馬県みどり市東町草木)と草木ドライブイン(同所)は2005年に道の駅に登録された。豊かな水をたたえた湖と四季折々の山並みを背景にしながら詩画に浸り、地域の名産品も楽しむことができる。

人に寄り添う70点
 富弘美術館は、地元である旧勢多郡東村出身の詩画作家、星野富弘さん(77)の作品を展示する美術館として村が1991年に開館した。24歳のときに事故で手足の自由を失った星野さんが、口に筆をくわえて描いた作品を展示している。

 その後手狭になり、正方形の建物にシャボン玉のような円い部屋を組み合わせたデザインに建て替えられ、2005年にリニューアルオープンした。公営と民営の施設が共同で道の駅を運営するケースは珍しく、登録時は全国初だったという。

 建物は展示室を中心にカフェやショップなど33の円筒状の部屋から成る。常時約70点の作品が展示されており、四季ごとに入れ替えられる。公開中の常設展では、冬を映し出した作品が温かく迎えてくれる。「果物」を描いた特別展も開催中だ。

 学芸員の相崎ちひろさん(36)は「星野さんだからこそ描ける、人に寄り添い優しく背中を押してくれるような作品に来場者が励まされて帰って行く」と語る。入館料は大人520円、小中学生310円など。

観光客憩いの場
 草木ドライブインは、草木ダムが完成した1976年に開業した。栃木・日光への修学旅行生や観光客の他、草木湖を訪れるドライバーの憩いの場となっている。

 店内製造の出来たてを味わえる「よもぎまんじゅう」(100円)は、口いっぱいに広がるヨモギの香りともちもちとした食感が人気。多いときは1日に約2000個売れるという。道の駅の名称が刻まれた切符型キーホルダー(480円)はここでしか手に入らない。各駅でカプセルトイを集める「道の駅ガチャピンズラリー」に参加し、駅名が入ったオリジナルのピンズも扱う。

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