東京, 1月16日, /AJMEDIA/
柔らかい表情は、充実した日々を過ごしている証しだ。昨秋のドラフト会議で最多4球団が競合し、西武がくじを引き当てた隅田知一郎投手(西日本工大)。背番号は同じ左腕の菊池雄星(マリナーズからFA)がつけた「16」となり、「西武で歴史に残っている選手。自分も近づけるような選手になりたい」と将来を思い描く。
年末年始も休みなく練習に励んだ。「しっかりとランニングをこなしたし、指名されてから投げられる体をずっとキープしてきた」。新人合同自主トレーニングでは、8日の初日からキャッチボールで力強い球を投げ、視察した辻発彦監督をうならせる順調ぶり。隅田自身も「今年は自分の中で出来過ぎ」と言うほどだ。
6種類の変化球を操り、いずれもカウント球にも決め球にも使えるところが強み。辻監督が「試合をつくることにたけている」と印象を語る大学ナンバーワン投手が、最も取りたいタイトルは勝率第1位。「日頃の練習からちゃんとやっている選手が勝ち運を持っていると思う。自分でもぎ取っていける選手を目指したい」と気合が入る。
ともに先発ローテーション入りを狙うドラフト2位の佐藤隼輔投手(筑波大)の存在はプラスに働くだろう。「佐藤君からいいものを吸収したいと思うし、切磋琢磨(せっさたくま)できたらいい」。2人で新人王争いをするつもりでいる。