藤ノ木古墳出土 国宝の金銅製“くつ” 修理に伴う調査時に破損

東京, 6月9日, /AJMEDIA/

文化庁は、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳から出土した国宝の金銅製のくつが、修理に伴う調査の際のミスで破損したと発表しました。

藤ノ木古墳は奈良県斑鳩町にある6世紀後半ごろの円墳で、1980年代の発掘調査で豪華な金銅製の馬具や装飾品などの副葬品が大量に見つかり、極めて貴重な資料として一括して国宝に指定されました。

文化庁によりますと、破損したのは、このうち長さ40センチほどの金銅製のくつで、さびなどで壊れやすい状態になっていたことから、副葬品を保管している奈良県立橿原考古学研究所に修理を依頼していました。

そして先月6日、修理に伴う調査を研究所が実施したところ、研究員の手が誤って触れ、つま先側に12センチほどの亀裂が入ったほか、かかと側のもともと3センチあった亀裂が8センチほどに広がりました。

また、くつについていた飾り金具が2つとれたということです。

亀裂や金具などは今年度中にも修復するということで、文化庁は「国民からお預かりしている文化財を破損させてしまい、申し訳ない。再発の防止に努めたい」としています。

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