荒野の果てに、いきなり最先端電力の村 変わり始めた国家間バランス-Part 1

東京, 2月15日, /AJMEDIA/

第2次ナゴルノ・カラバフ紛争でした地域の復興は、アゼルバイジャンにとって、第1次紛争でこの 地を追い出されたアゼルバイジャン人難民からの要請に応える事業であるとともに、自らの国か を内外に示すショーケースでもある。 廃の街の脇に現代建築がそびえるフュズリ国際空港の風景はそ の典型例だが、ほかにも、環境に配慮して再生エネルギーを中心に据えつつ復した「スマートビレッ があるという。ここを訪ねた。
その村アガリは、フュズリから車で1時間半あまり南西に下ったところに位置している。 未舗装の峠道 を越え、イラン国境のアラス川に沿ってさかのぼる。このザンゲズル地方ザンギラン県は、地理的にはソ 連の旧ナゴルノカラバフ自治州の外に当たるが、 2年前にアゼルバイジャンが奪還するまで約30年間、 やはりアルメニア側の支配下にあった。 その間、 アゼルバイジャン人住民は避難民となって去り、還 後の帰還もまだこれからだ。 車窓から見えるのは廃虚ばかりで、人が暮らす形跡はうかがえない。
それだけに、 荒野の先に真新しい住居の集合体が姿を現した時は、軽い驚きを禁じ得なかった。まる で、砂漠の中のオアシスのよう。 そこがアガリ村だった。
廃虚からの復興 ナゴルノカラバフの現在地→
イランの山々を遠くに望むアゼルバイジャン南部の荒野の真ん中に、環境に優しい 「スマートビレッ ジ」が突如出現しました。 誰が暮らしているのでしょうか。狙いは何でしょうか。
城壁風に仕立てられた入り口をくぐると、 そこが村の中心街だ。 広場で噴水がしぶきを上げ、その周囲 を役所、郵便局、銀行、スーパー、 レストランと、必要最小限の施設が取り囲む。 そこだけを見ると、都 心の公園のよう。 その背後に、白い壁と緑の屋根に統一された小ぎれいな一戸建てが立ち並ぶ。 最果 ての村とは思えない。

失敗は許されない 政府による復興

この地域の行政を担うザンギラン県大統領特別代表部の上級補佐官アギル・クルパノフさん(32)に話 を聞いた。

クルバノフさんによると、 アガリ村では現在87戸が完成し、最終的には113戸の村になるという。各戸は 庭付きで、家庭菜園や鶏程度の動物を飼うスペースがある。 屋根にはソーラーパネルが取り付けられ、
太陽光発電と水力発電で村のエネルギーすべてを賄う。 「スマートビレッジの概念で村が築かれたとお「わかりでしょう」

環境に配慮した設備は、 新築の学校にも整えられている。 教室の壁紙は、 環境に優しい素材を使い、 黒板の代わりにスマートボードが配備された。 校内には医師と11人のスタッフが待機する小さな病院が 設けられ、住民も利用できる。
この村は2021年4月、避難民が帰還して定住する最初の例として開かれた。 第2次ナゴルノ・カラバフ 紛争でアゼルバイジャンがこの地域を奪還して、わずか半年間で地雷除去を済ませ、 住宅を整えたこと になる。 元村民1508人にアンケートをしたところ、 1304人が村への帰還を望み、そのうちの第一陣が 2022年7月、第2陣が9月に帰村した。 現在までの入居世帯は66家族325人。 全家族が、 アルメニア支配 となるまえにこの村に暮らしていた住民だという。

続きがある

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