自衛隊大規模接種の任務完了式 コロナワクチン248万回接種―約2年開設、役割終える・防衛省

東京, 3月27日, /AJMEDIA/

自衛隊が東京と大阪の2会場で開設してきた新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が終わり、26日、両会場で任務完了式典が行われた。2021年の開始以来、中断を挟んでこれまで延べ約248万回の接種を実施。感染状況が落ち着き予約が激減したことや、感染症法上の位置付けが「5類」に見直されることなどを受け、役割を終えたと判断した。
東京会場の大手町合同庁舎で行われた任務完了式典には、自衛官ら約30人が出席。浜田靖一防衛相は「常に意識高く、誇りを持ち任務を完遂してくれた。隊員諸君の活動は国民に安心を与え、国民の信頼と期待にしっかりと応えることができた」と訓示し、労をねぎらった。
 自衛隊の大規模接種は、自治体接種の後押しと接種率向上を目的に21年5月に開始。約196万回の接種を行い、同11月にいったん終了した。しかし、オミクロン株による感染再拡大を受け、政府はすぐに再設置を決定。東京は昨年1月、大阪は同2月に接種を再開し、今月25日までに約52万回の接種を実施していた。
 延べ約2年にわたる開設で、自衛隊中央病院の医官、看護官ら自衛官延べ約10万4000人が活動。民間の看護師のほか、会場誘導や予約整理など民間のスタッフも加わって運営された。
 陸上自衛隊トップの吉田圭秀陸上幕僚長は23日の定例記者会見で「再開後だけでも1年2カ月にわたる異例の長期任務で、使命感と意欲をいかに持続させるかが問われたオペレーションだった」と総括。その上で「官民共同で心を一つにやり切れたことは今後につながる成果だ」と評価した。

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