東京, 7月18日, /AJMEDIA/
【ジッダ時事】岸田文雄首相は16日夜(日本時間17日未明)、サウジアラビア西部ジッダで、同国の事実上の最高権力者であるムハンマド皇太子と会談した。脱炭素に向け、燃焼しても二酸化炭素を排出しない水素やアンモニアといったクリーンエネルギーや、レアメタル(希少金属)など重要鉱物を巡る協力を深めることで一致。外相級の「戦略対話」の創設で合意した。
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首脳会談はアルサラーム宮殿で夕食会も含めて約1時間半行われた。日本は原油の4割をサウジから供給されており、首相は長年の安定供給への謝意を表明。今後もエネルギー分野での協力を「一層進展させたい」と述べた。皇太子は「消費国と産油国の双方の利益になるように努めたい」と応じた。
首相は、中東地域をクリーンエネルギーや重要鉱物の供給拠点とする「グローバル・グリーン・ジャーニー」構想を提唱。実現に向けて具体的な協力案件を検討していくことを申し合わせた。