経済安保・小林氏、ワクチン・堀内氏 岸田内閣、4日発足

東京, 10月04日, /AJMEDIA/

自民党の岸田文雄総裁(64)は、4日召集の臨時国会で第100代首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる。岸田氏は3日、組閣に向けて大詰めの調整を進め、全閣僚の顔触れを固めた。新設する経済安全保障担当相に二階派で衆院当選3回の小林鷹之元防衛政務官(46)を抜てき。新型コロナウイルス対策を担う厚生労働相に無派閥の後藤茂之政調会長代理(65)、ワクチン担当相に岸田派の堀内詔子環境副大臣(55)を起用する。総裁選で争った野田聖子元総務相(61)は少子化担当相に充てる。

 岸田氏は3日、党本部入りし、官房長官に就任する松野博一元文部科学相(59)ら首相官邸メンバーと協議した。
 安倍晋三前首相の実弟で細田派の岸信夫防衛相(62)は再任。安倍氏側近で細田派の萩生田光一文部科学相(58)は経済産業相に横滑りさせる。

 総務相に岸田派の金子恭之元国土交通副大臣(60)、法相に無派閥の古川禎久元財務副大臣(56)、文科相に細田派の末松信介参院国対委員長(65)、農林水産相に岸田派の金子原二郎元参院予算委員長(77)、環境相に二階派の山口壮元外務副大臣(67)が就任する。

 デジタル相に麻生派の牧島かれん党青年局長(44)、復興相に旧竹下派の西銘恒三郎元経産副大臣(67)、国家公安委員長に旧竹下派の二之湯智参院政審会長(77)、経済再生担当相に麻生派の山際大志郎元経産副大臣(53)、万博担当相に旧竹下派の若宮健嗣前外務副大臣(60)が就く。山際氏は岸田氏肝煎りの健康危機管理庁新設やコロナ対応を担う見通しだ。

 公明党の赤羽一嘉国交相を交代させ、後任に同党の斉藤鉄夫副代表(69)を起用する。

 事務担当の杉田和博官房副長官を代え、栗生俊一元警察庁長官(62)を後任に充てる人事も固まった。杉田氏は9年近く在任。栗生氏は福田内閣で首相秘書官を務めた経験がある。

 閣僚人事をめぐっては、松野氏に加え、旧竹下派の茂木敏充外相(65)の再任、麻生派の鈴木俊一元総務会長(68)の財務相起用が既に決まっている。

 4日は菅内閣が午前の臨時閣議で総辞職。岸田氏が午後の衆参両院本会議で首相に指名される。岸田氏は与党党首会談後、首相官邸に組閣本部を設置。松野氏が閣僚名簿を発表する。岸田内閣は皇居での首相親任式と閣僚認証式を経て夜に発足。この後、岸田氏は記者会見で政権運営の基本方針を国民に説明し、初閣議で閣僚に今後の取り組みを指示する見通しだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts