東京, 7月09日, /AJMEDIA/
2005年のデビューから20年近い月日が過ぎた。自らが積み上げてきた物の重みを感じながら、浦和の興梠は「ぴんときていないが、初というのはもちろんうれしい」と感慨を込めた。J1通算500試合出場。FWでは前例のない節目にたどり着いた。
2試合ぶりに先発でピッチに立つと、相手守備陣に冷や汗をかかせた。何度も裏に抜ける動きを試み、前半14分には関根のスルーパスに反応。小泉と競り合いながら、左足で合わせたボールは惜しくも右のゴールポストへ。「倒れればPKだったが、FWはあそこで倒れちゃ駄目」。点取り屋の自負がにじんだ。
体は大きくなくとも、前線の選手に必要な資質を多く備える。視察に訪れていた日本代表の森保監督は、「起点にもなれるし、守備でもチームに貢献している。日本人が世界と戦うために必要なプレーを見せてくれている」と評した。
鹿島時代の07年から毎年リーグ戦20試合以上に出続け、「丈夫な体に生んでくれた両親に感謝したい」と笑った。「試合に出られない人のためにも中途半端なプレーはできない。頑張らないと」。衰え知らずの36歳は、これからも献身的に体を張る。