東京, 9月10日 /AJMEDIA/
宇宙開発の歴史上、民間人としては初めてとなる宇宙空間での船外活動を目指し、実業家ら4人を乗せた宇宙船が、アメリカ フロリダ州から打ち上げられました。
10日、フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから打ち上げられたのは、アメリカのIT企業の創業者ジャレッド・アイザックマン氏ら4人の民間人を乗せた、宇宙開発企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」です。
宇宙船は打ち上げから10分余りで、予定していた軌道に入りました。
事前に公表された計画によりますと、宇宙船はこのあと高度およそ1400キロを通過し、放射線の人体への影響などを調べます。
これは、アメリカのアポロ計画以降では有人の宇宙船が到達した最も地球から離れた地点になるということです。
そして、打ち上げから3日目には高度400キロ付近を飛行する国際宇宙ステーションよりも高い、高度700キロ付近で、アイザックマン氏ら2人が、スペースXが開発した宇宙服を着て宇宙船から外に出る予定です。
国の宇宙機関に所属しない民間人が宇宙空間での船外活動に成功すれば、宇宙開発の歴史上、初めてのことになります。
今回の飛行はアイザックマン氏らが企画した「ポラリス計画」というプロジェクトの一環で、船外活動のほかにも通信用の人工衛星を使った実験などが予定されています。
宇宙船は5日間ほど宇宙に滞在し、地球に帰還する計画です。