東京, 11月10日, /AJMEDIA/
アメリカのイエレン財務長官は、経済政策などを統括する中国の何立峰副首相とサンフランシスコで会談し、来週予定されている米中の首脳会談を前に、対話を強化していくことで一致しました。
アメリカのイエレン財務長官は、中国で金融や経済政策などを統括する何立峰副首相をサンフランシスコに招き、9日から2日間にわたって会談しました。
10日、会談後に記者会見したイエレン長官は、会談は建設的だったとしたうえで「両国に長期的な利益をもたらすため、健全な経済関係を築くという目標について協議した」と述べました。
そして「何副首相と私が定期的なやりとりを続けることを含め、対話を強化していくことで合意した」と述べ、中国側の招きに応じて、ことし7月に続き来年、再び中国を訪れる考えを明らかにしました。
米中両国は、バイデン大統領と習近平国家主席の1年ぶりとなる首脳会談をサンフランシスコで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議に合わせて11月15日に行うことにしていて、これを前に対話を強化していくことで一致したものです。
一方でイエレン長官は、会談で中国が発表したリチウムイオン電池の材料に使われる黒鉛の関連品目の輸出規制に懸念を表明したほか、中国の企業がロシアの軍事産業に物資などを供給しないよう、厳しい対応を求めたことを明らかにしました。