東京, 10月3日, /AJMEDIA/
47年前に打ち上げられ、いまは太陽系の外を飛行しているアメリカの惑星探査機「ボイジャー2号」について、NASA=アメリカ航空宇宙局は、2030年代に入っても運用できるよう、搭載している観測機器の一部の電源を切り、消費電力を抑える対応をとったことを明らかにしました。
1977年に打ち上げられたボイジャー2号は初めて天王星や海王星に接近したほか、新たな衛星を発見するなど数々の成果をあげたあと、太陽系の外に出て現在も地球からおよそ200億キロ離れた宇宙空間を地球と通信しながら飛行しています。
このボイジャー2号について、NASAは、搭載している観測機器のうち1台の電源を先月、切ったことを明らかにしました。
ボイジャー2号には放射性物質から発生する熱を電力に変える発電装置が搭載されていますが、その出力が徐々に低下していることから、消費電力を抑えるための対応をとったということです。
電源が切られたのは、「プラズマ」と呼ばれる電気を帯びた粒子の数などを測定する機器で、現在はこれ以外の4つの観測機器を使い、太陽系の外の貴重なデータをとり続けています。
NASAは、こうした対応により2030年代に入ってもボイジャー2号の運用を続けることを目指しています。