米国防長官、パレスチナ情勢の沈静化促す イスラエル首相と会談

東京, 3月10日, /AJMEDIA/

【カイロ時事】オースティン米国防長官は9日、イスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相やガラント国防相と会談した。オースティン氏はガラント氏と会談後の共同記者会見で、イスラエルとパレスチナの間で暴力の応酬が続いている事態を受けて「(イスラエルによる)入植地拡大や扇動的な発言など、不安定化の引き金となり得るいかなる行為にも断固として反対する」と表明。暴力の沈静化に向けた措置を講じるよう促した。
イスラエルで昨年12月に対パレスチナ強硬路線のネタニヤフ政権が発足して以降、特にヨルダン川西岸で双方の緊張が高まっている。地元メディアによれば、西岸のパレスチナ自治区ジェニン近郊では9日、武装組織「イスラム聖戦」の戦闘員らに対するイスラエル治安部隊の急襲作戦で、パレスチナ人3人が死亡した。
 ロイター通信によると、今年1月以降、同様の急襲作戦などで民間人を含む70人以上が死亡。イスラエル側ではパレスチナ人による襲撃で14人が犠牲になった。
 オースティン、ネタニヤフ両氏はイランの核開発を巡っても協議した。イスラエル政府によると、ネタニヤフ氏は会談冒頭、米イスラエル両国には「イランの核兵器取得を防ぐという共通の課題がある」と強調。米国防総省によれば、双方は対イランでの協力強化で合意した。

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