東京, 10月13日, /AJMEDIA/
中東を訪問中のアメリカのブリンケン国務長官は、イスラエル・パレスチナ情勢が緊迫の度合いを増す中、衝突が拡大するのを防ぐため、アラブの5か国を訪れると発表しました。
アメリカのブリンケン国務長官は12日、訪問先のイスラエルで記者会見し、このあと15日にかけて、ヨルダンやサウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦、エジプト、カタールの5か国を訪問すると明らかにしました。
このうち、ヨルダンではパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とも会談するとしています。
イスラエル軍がイスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区への地上侵攻も辞さない姿勢を強めるなど、緊迫の度合いが増す中、衝突が拡大するのを防ぐとともに、ハマスに捕らえられた人質の解放に向けて各国が影響力を行使するよう働きかけるためだとしています。
また、ブリンケン長官はハマスが大規模な攻撃に踏み切った理由について問われると、「明確な答えはない」としながらも、「われわれはイスラエルとサウジアラビアの国交正常化に向けて支援してきた。誰が正常化に反対しているのか。ハマスとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、それにイランだ」と述べ、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化の妨害をねらった可能性があるという見方を示しました。
一方、アメリカ国防総省の高官は記者団に対し、イスラエルの安全への関与を示すため、オースティン国防長官が13日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相やガラント国防相と会談すると明らかにしました。