東京, 12月22日, /AJMEDIA/
アメリカの財務省は20日、G7=主要7か国などが実施しているロシア産の石油製品の国際的な取り引きに上限価格を設定する制裁措置について、監視を強化すると発表しました。
G7とオーストラリア、それにEU=ヨーロッパ連合は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの資金源を抑えこむため、ロシア産の石油製品の取り引きについて制限を設けています。
具体的には、ロシアから海上輸送される原油について、去年12月から国際的な取り引きの上限価格を1バレル60ドルに設定しているほか、その後、ディーゼル燃料や重油なども制裁対象に追加しました。
アメリカの財務省は20日、この上限価格をこえて取り引きする制裁逃れが行われている疑いがあるとして、G7などが監視を強化すると発表しました。
ロシア産の原油を取り扱う場合、荷揚げや積み込みの際に取引価格の証明書を示すことを義務づけるなどとしています。
アメリカの財務省は、ロシア政府の石油や石油関連製品の税収が、ことし1月から先月までで、前の年の同じ時期と比べ32%減少するなど効果がでているとしています。
一方、財務省はUAE=アラブ首長国連邦や香港の事業者が上限を超えた価格の取り引きに関わっていたとしています。