第166回 芥川賞 直木賞の贈呈式

東京, 2月25日, /AJMEDIA/

第166回の芥川賞と直木賞の贈呈式が東京都内で行われ、3人の作家が受賞の受け止めや、今後の抱負を述べました。

贈呈式に出席した3人のうち「ブラックボックス」で芥川賞に選ばれた砂川文次さんは、まず、大声を上げて周囲を驚かせました。

そのうえで「『怒っていますか』と、よく聞かれますが『怒ってないわけないじゃないですか』という気持ちで、この作品を書きました。これからも、そうした気持ちで書いていこうと思います」とあいさつしました。

「塞王の楯」で直木賞に選ばれた今村翔吾さんは「僕の言ってきた『頑張れば夢はかなう』ということばは、無責任なのではないかと悩むこともありました。それでも、夢はかなうと言い続けたい。まだ小説家にはなれていないので、おもしろい作品を書き続け、死ぬ間際に小説家になれたと言えるようにしたい」と述べました。

「黒牢城」で直木賞に選ばれた米澤穂信さんは「今回、ミステリーという登山口から、人の心や文化をできるだけ精緻に書いていった結果、小説の普遍性に手が届いたのかもしれないと思っています。作品で戦争と、戦争で死んでいく人たちを扱った者として、すべての戦争が一日でも早く終わり、悲しむ人や傷つく人が一人でも少なくなることを心から願います」と述べました。

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