竹内一夫さん死去 98歳 脳死判定基準まとめる 杏林大名誉学長

東京, 1月5日, /AJMEDIA/

国の研究班の班長として初めてとなる脳死の判定基準をまとめた杏林大学名誉学長の竹内一夫さんが亡くなりました。98歳でした。

竹内さんは1923年に東京都に生まれ、1946年に当時の東京帝国大学医学部を卒業したのち、虎の門病院の脳神経外科部長などを経て、1973年、杏林大学医学部の教授に就任しました。

竹内さんは杏林大学の医学部長をつとめていた1985年、当時の厚生省が設けた「脳死に関する研究班」の班長として脳死の判定基準をまとめました。

この基準は「竹内基準」とも呼ばれ、十分な経験を持つ専門の医師2人以上が脳死の判定に当たり、患者の脳波が平坦になっていて、眼球やのどを刺激しても反射が見られず、自発的に呼吸していない場合などに脳死と判定するとしました。

この基準は現在使われている脳死の判定基準のもとになっています。

その後、1997年には臓器移植法が施行され、国内でも脳死からの臓器移植が行われるようになりました。

竹内さんは1988年から杏林大学の学長を務めたほか、1991年には紫綬褒章を受章しています。

大学によりますと、竹内さんは都内の病院で療養中でしたが、先月8日、98歳で亡くなったということです。

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