東京, 10月23日, /AJMEDIA/
25メートルプールで争う競泳の短水路の日本選手権は22日、女子200メートル個人メドレーの決勝が行われ、東京オリンピック金メダリストの大橋悠依選手が16歳の成田実生選手との接戦を制して優勝しました。
短水路の日本選手権は21日から2日間、東京・江東区の東京アクアティクスセンターで行われました。
22日行われた種目のうち、女子200メートル個人メドレーの決勝では、東京オリンピック金メダリストの大橋選手が最初のバタフライでトップに立つと、続く背泳ぎで後続との差をさらに広げました。
このあと、最後の自由形で、ことし7月の世界選手権にともに出場した16歳の成田選手に迫られましたが、大橋選手がわずかに逃げきり、2分7秒28のタイムで優勝しました。
後半、伸びのある泳ぎで追い上げた成田選手は2分7秒34のタイムで、0秒06差の2位でした。
また、男子では松元克央選手が、強化の一環として、21日優勝した50メートル自由形と200メートル自由形に続き、22日も2種目に出場しました。
松元選手は100メートル自由形を持ち味の力強い泳ぎで制すると、400メートル自由形でも後半に伸びを見せて残り50メートルで逆転して優勝し、今大会、4冠を達成しました。
大橋「この冬はトレーニングを苦しみながら頑張る」
女子200メートル個人メドレーで優勝した大橋悠依選手は「スピード感のあるレースができたと思う。最後は結構バテてしまったので、そこは今後に向けての課題だと感じたレースだった」と振り返りました。
大橋選手は現在、パリオリンピックに向けて200メートル個人メドレーに専念していますが、体力強化などのために21日の400メートル個人メドレーにも出場しました。
それを踏まえ、「体が重いかなと思ったが、泳ぎが整理できてすっきりしたし、距離が半分になると頑張りきれる。不安な部分が少し解消されたので、挑んでよかったと思う。この冬はトレーニングを苦しみながら頑張って、パリオリンピックの決勝進出を目標に、高いレベルで泳げるようにしていきたい」と話していました。
成田「あとちょっとのところで負けてすごく悔しい」
女子200メートル個人メドレーで2位だった成田実生選手は「優勝を目標にしていたので、あとちょっとのところで負けてしまって、すごく悔しい気持ちだ。前半で離されるのはわかっていたので、後半は気持ちの勝負だと思っていた。最後まで強い気持ちで泳ぎきれた」とレースを振り返りました。
そのうえで、「200メートル個人メドレーは、まだまだだと感じている種目でスピードやパワーを強化していきたい」と話していました。
自由形4冠達成 松元克央「通過点としてしっかり強化したい」
今大会、自由形で4冠を達成した松元克央選手は「4冠はとてもうれしい。ただ、世界の舞台を視野に入れてやっていきたいと思っているので、ここを通過点としてしっかり強化していきたい」と話しました。
今後は大会に出場しながら、ウエイトトレーニングなどでパワーを強化していく方針だということで、「シーズンも終わったので、大きい泳ぎをまた作り直していきたい。体がきつい中でのレースだったが、ハイレベルな環境でレースをし続けることがいいトレーニングになっている。オリンピックの舞台でメダルを獲得するということを強い思いで狙っていきたい」と話していました。