東京, 8月4日 /AJMEDIA/
東北を代表する夏祭りの1つ、秋田市の「竿燈まつり」が始まり、明かりをともされたおよそ260本の竿燈が夏の夜空を彩りました。
秋田市の「竿燈まつり」は、竹ざおにちょうちんをつけて稲穂に見立てた竿燈を掲げ、五穀豊じょうを願う祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
市中心部の大通りでは、3日夜7時すぎに263本の竿燈がいっせいに上がり、大通りは黄金色のちょうちんの明かりで彩られました。
祭りでは「差し手」と呼ばれる男性たちが大きなもので長さ12メートル、重さ50キロある竿燈をバランスをとりながら額や腰の上などで支える技を次々と披露し、見物に訪れた人たちから大きな歓声が上がりました。
秋田県内では先月の記録的な大雨で複数の河川が氾濫し、270棟の住宅が浸水被害を受けるなどしていて、差し手からは祭りで被災者を元気づけたいという声も聞かれました。
祭りを見に来た秋田市の小学4年生の男の子は「何度見ても技がすごい。自分もいつか竿燈をあげてみたい」と話していました。
また、兵庫県から訪れた60代の男性は「数が多くて、とても迫力があり、見に来てよかったです」と話していました。
「竿燈まつり」は6日まで開かれます。