東京, 02月06 /AJMEDIA/
盛山文部科学大臣は、旧統一教会の関連団体から選挙の支援を受けていたと報じられたことについて、「選挙支援を依頼した事実はなく、活動報告も確認できなかった」と説明しました。
盛山文部科学大臣は前回、2021年の衆議院選挙の際、旧統一教会の関連団体から推薦状を受け取り、選挙の支援を受けていたと朝日新聞が報じました。
これについて、6日の衆議院予算委員会で盛山大臣は「新聞で報道されているような写真があるのなら、推薦状を受け取ったのではないかと思うが、改めて確認したところ、過去の衆議院選挙に際して当該団体に選挙支援を依頼した事実はなく、事務所に活動報告があったことも確認できなかった」と述べました。
そのうえで「記憶があればきちんと報告はしていたし、記憶がなかったので自民党に対しても報告をしていなかった。いずれにしても旧統一教会との関係を断っており、引き続き解散命令請求の対応等に取り組んでいく」と述べました。
さらに、立憲民主党の議員が岸田総理大臣に対し盛山大臣の更迭を求めました。
岸田総理大臣は「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、これを拒否し、盛山大臣も「職務をしっかり果たしていく」と述べました。
一方、岸田総理大臣は、教団との関係を改めて閣僚に確認するよう求められたのに対し「旧統一教会と関連団体との関係や過去を点検し、接点があった場合には説明責任を果たす。未来に向けて関係を断っていくことを徹底していく。この方針を閣僚に対して、いま一度確認する」と述べました。
官房長官「引き続き職責を果たしてもらいたい」
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「旧統一教会との関係について新たな事実が判明した場合には、それぞれの政治家が必要に応じて説明責任を果たしていくべきであると考えている」と述べました。
そのうえで「盛山大臣は旧統一教会との関係を断っていると承知しており、必要に応じて適切に対応されるものと考えている。引き続き解散命令請求への対応をはじめ、文部科学大臣の職責を果たしてもらいたい」と述べました。
自民 梶山幹事長代行「盛山大臣から追加報告はない」
自民党の梶山幹事長代行は、記者会見で「盛山大臣は、2022年の党の点検では『旧統一教会の関連団体の会合に出席してあいさつした』と報告している。党では教会側との関係が新たに判明した場合は追加で報告することを指示しており、これまでも適宜、報告を受けているが、盛山大臣からは追加の報告はなされていない」と述べました。
国民 玉木代表「十分説明できないなら 辞任免れず」
国民民主党の玉木代表は、記者会見で「宗教法人法を所管する大臣で、解散命令請求を出した当事者だ。その担当大臣が後ろ指をさされるようなことがあっては、判断の公正性にも大きな影響を与える。まずはきちんと説明し、十分にできないのであれば、大臣を辞めるべきだ。記録も記憶もないでは十分な説明責任を果たしたことにはならず、あいまいなやりとりに終始するならば辞任は免れない」と述べました。