生成AI、投入急ピッチ 短文入力で文章や画像―「スマホ以来の技術革新」・米IT大手

東京, 3月26日, /AJMEDIA/

【シリコンバレー時事】マイクロソフト(MS)など米IT大手が、短文を入力するだけで文章や画像を作れる「生成AI(人工知能)」の投入を急いでいる。これまで人手をかけていた会議資料などの作成はAIが担えるようになる。生産性を高める革新技術として、AIが本格的に普及するきっかけになると期待されている。
「スマートフォンが登場した時のような革命がAIで始まった」。米半導体大手エヌビディアのフアン最高経営責任者(CEO)は21日のイベントで明言した。同社の製品は、米オープンAIの対話型AI「チャットGPT」にも使われている。
 昨年夏、米新興企業の「ミッドジャーニー」など、文章を入力すれば画像が作れるAIが次々と登場。11月にはチャットGPTの試用版が公開され、検索や小説の執筆、プログラミングなど、用途の広さが認識された。
 火付け役となったのがMSだ。今年2月に出資先のオープンAIの技術を採り入れた対話型AI搭載の検索エンジン「Bing(ビング)」を発表。今月には文章入力で資料の作成や加工、分析を行うAI「コパイロット」を、プレゼンテーション資料が作れる「パワーポイント」などの業務用ソフトに組み込むと明らかにした。
 MSは「平均的な人はパワーポイントの10%未満の機能しか使えていない。コパイロットは残りの90%を解き放つ」(担当者)と説明した。生成AIは細かな機能を覚えなくても使い手の意図をくみ取ってくれるため、「今では誰もがプログラマー」(フアン氏)になれる。
 グーグルも対話型AI「バード」を一般公開し、アドビは画像編集ソフト「フォトショップ」に画像生成AIを組み込むと発表。サービス開発が加速している。

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