熱戦堪能どこからでも 新球場、随所に工夫―エスコン

東京, 3月31日, /AJMEDIA/

 日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド北海道」は、既存の球場とは一線を画すユニークなコンセプトを持つ。新時代の施設実現を主導した前沢賢球団取締役は、「まずは選手が人生を懸けるのに値する物かどうか。ファンとそれ以外の人にどう来てもらうか。働く人たちに誇りを持ってもらえるか」と三つの基本方針を明かした。
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 日本初となる開閉式屋根付き天然芝球場で、周辺施設も含めた総工費は約600億円。バックスクリーン後方の壁は全面ガラス張りで、日中は太陽光が差し込む。こうした開放感を演出するため、コンコースのグッズ売り場などは減らした。グラウンドをさえぎるものはなく、どこからでも熱戦を堪能できる。
 大谷翔平(エンゼルス)とダルビッシュ有(パドレス)が日本ハム時代につけていた背番号にちなんで「TOWER11(タワー・イレブン)」と名付けられた施設を左翼席後方に配置。ここでは温泉やサウナも楽しめる。フィールドを一望できる球場一体型のホテルも開業した。
 ファウルゾーンが野球規則で定める距離に約3メートル足りない問題もあったが、改修はせず球団が出す寄付金を野球振興に充てる案で解決。観客席からグラウンドまでの距離が近く、土と天然芝の匂いがする臨場感も魅力だ。
 選手のロッカールームは、状況に合わせて「リラックス」「戦闘」など数種類に変えることができる。表舞台から舞台裏まで随所に工夫が施された新球場。これまで野球に無関心だった客層をつかめば、チームの活力にもつながりそうだ。

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