滋賀 多賀町で発見 アケボノゾウの化石 国の天然記念物に

東京, 12月18日, /AJMEDIA/

滋賀県多賀町で見つかったおよそ180万年前の日本固有種のゾウの化石「アケボノゾウ化石多賀標本」が国の天然記念物に指定されることになりました。文化庁によりますと陸上の哺乳類の化石が国の天然記念物に指定されるのは初めてだということです。

「アケボノゾウ化石多賀標本」は、平成5年に多賀町で発見されたアケボノゾウの化石です。

アケボノゾウは、およそ250万年から100万年前の日本固有種のゾウで「多賀標本」はおよそ180万年前の地層から見つかっています。
頭部や体、足の部分と全身のおよそ7割がバランスよく見つかっていて、保存状態もよく、部位が特定されていない骨も含めると191点と国内のゾウの化石の中でも群を抜いて多いということです。

アケボノゾウは、日本の環境に合わせて独自の進化を遂げて小型化していて、「多賀標本」は行動生態や進化の過程を研究するうえで学術価値が極めて高いと評価されました。

当時、発掘に携わり、保存・展示を行っている多賀町立博物館の小早川隆館長は「誰も見たことのないゾウを復元できるのは非常に夢のあることです。地元で大切にしてきた標本が評価されてうれしい」と話しています。

文化庁によりますと、陸上の哺乳類の化石が国の天然記念物に指定されるのは今回が初めてだということです。

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