浜岡原発2号機 原子炉の解体開始 商業用原発で国内初

東京, 3月18日, /AJMEDIA/

中部電力は廃炉を進めている静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所2号機で原子炉の解体工事を開始したと発表しました。商業用原発で原子炉の解体が始まるのは国内で初めてです。

浜岡原発の1号機と2号機は全国の商業用の軽水炉としては初めて、2009年から廃炉作業が始まり、これまでに核燃料を取り出したり、タービンなど原子炉の周辺設備の解体撤去を進めてきました。

中部電力によりますと、17日から2号機の原子炉の解体工事に着手し、原子炉圧力容器の上ぶたをクレーンで持ち上げて取り外したということです。

商業用原発で原子炉の解体が始まるのは国内で初めてです。

今後は大型の切断装置を使って圧力容器や原子炉格納容器の解体を進めるということです。

中部電力では1号機・2号機ともに2035年度までに原子炉の解体を終え、原子炉建屋の解体撤去などを含めた廃炉の完了は2042年度を予定しています。

廃炉にかかる費用は1号機がおよそ379億円、2号機がおよそ462億円を見込んでいるということです。

一方、1号機・2号機の廃炉により金属やコンクリートなどの放射性廃棄物がおよそ2万トン発生すると見られていますが、処分先は決まっておらず、中部電力は「廃棄先が決まるまでの間、建屋内で安全に保管する」としています。

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