東京, 4月12日, /AJMEDIA/
【バンコク時事】ミャンマー北部ザガイン地域の村で11日、クーデターで実権を握った国軍に抵抗する民主派組織が開いた式典の最中に、国軍が空爆を行った。独立系メディアなどによると、子供を含む民間人ら50人以上が死亡した。
国軍、住民28人虐殺か 僧侶も犠牲―ミャンマー
民主派組織の「国民統一政府(NUG)」は声明を出し、「今回の国軍の行為は、罪のない民間人に対する無差別攻撃の一例だ。軍事独裁政権を終わらせる必要がある」と非難した。
別の民主派組織や独立系メディアによると、空爆は11日朝に起きた。村でNUGの事務所開所式が行われていたところ、国軍の戦闘機と軍用ヘリコプターが爆撃、発砲。式には住民らも参加しており、子供や妊婦ら少なくとも50人が死亡した。死者はさらに増える可能性があるという。
国軍側の報道官は攻撃を認めた上で、「民主派の武装組織が保管していた弾薬が爆発し、民間人が死亡した可能性がある」と述べた。
ミャンマーでは2021年のクーデター以降、国軍による民主派への弾圧が激化。子供を含め無関係の民間人が犠牲になる事例が相次いでいる。