株安、円・債券高が加速 米銀破綻でリスク回避―東京市場

東京, 3月14日, /AJMEDIA/

米国で続いた銀行の経営破綻を受け、東京金融市場では13日、リスク回避の動きが広がった。株式市場では幅広い銘柄が下落。安全資産とされる円や国債は買われ、円高、債券高(金利は低下)が加速した。

日経平均株価は一時、前週末比500円以上値下がりし、311円01銭安の2万7832円96銭で終了した。2万8000円を割り込むのは、3日以来約1週間ぶり。
 銀行株を中心に売られたほか、円高も重しとなり、自動車や機械などの輸出株が下落。東証プライム市場では、全体の9割の銘柄が値下がりした。市場では「目先の展開は事態の成り行き次第だが、まだ下げ過ぎと言える水準ではない」(大手証券)と警戒する声が聞かれた。
 東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=133円台後半に急伸した。米金融当局は破綻2行の預金者を保護するとし、不安解消に努めているが、米金融システムへの懸念は根強い。
 午後5時現在は134円50~51銭と1円91銭の円高・ドル安。市場関係者は「破綻は急速な米利上げの悪影響とも言える。連鎖の動きが出ないか注視したい」(国内銀行)と話した。
 東京債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが0.295%に低下(債券価格は上昇)。昨年12月20日以来約3カ月ぶりの低水準となった。

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