東電に2.7億円賠償命令 福島・南相馬の原発避難者訴訟―仙台高裁

東京, 11月26日, /AJMEDIA/

 東京電力福島第1原発事故で避難した福島県南相馬市原町区の住民ら約140人が、東電に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が25日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は東電に計約2億7900万円の支払いを命じた。一審福島地裁いわき支部判決では総額約1億4600万円だった。
 小林裁判長は「避難を余儀なくされた慰謝料」を新たに設けるなどし、原発から20キロ圏内の住民は1人当たり1100万円(一審判決から100万円増)、20~30キロ圏内の住民は1人当たり300万円(同50万円増)として賠償額を認定。既払い分を差し引いた。
 原告側の飯田美弥子弁護士は仙台市内で記者会見し「一審判決が是正されたことは評価したい」と話した。弁護団は東電側に上告しないよう求める方針。
 東京電力の話 判決内容を精査し対応を検討したい。

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