東京, 6月1日 /AJMEDIA/
中古車販売大手旧ビッグモーターの店舗前で街路樹が枯死するなどした事件で、東京区検が器物損壊罪で当時の多摩店店長(41)を略式起訴したことが31日、関係者への取材で分かった。他に器物損壊容疑で書類送検された兼重宏一元副社長(35)ら12人について、東京地検は不起訴とした。地検は不起訴の理由を明らかにしていない。
警視庁は、多摩店の当時の店長や従業員ら5人が2023年7月、草刈り機で同店前の街路樹を伐採し、練馬、環八世田谷、立川店の3店舗の当時の店長や従業員ら7人が21年2月~23年7月、除草剤を散布して街路樹を枯死させたとして、今年3月に書類送検した。
元副社長についても、店舗清掃状況を確認する「環境整備点検」の強化や人事評価を通じて影響を与えた可能性があると判断し、多摩店前の街路樹伐採に関して書類送検。ただ、直接的な指示はなかったなどとして、検察に起訴の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けていた。