日銀審議委員に高田、田村両氏 「リフレ派」見送り―政府案

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

 政府は1日、日銀審議委員に岡三証券グローバル・リサーチ・センター理事長の高田創氏(63)と三井住友銀行上席顧問の田村直樹氏(60)を起用する人事案を国会に提示した。7月23日に任期満了を迎える片岡剛士、鈴木人司両審議委員の後任。国会での同意を経て就任する。
 退任する審議委員のうち、片岡氏は積極的な金融緩和を主張する「リフレ派」の論客。岸田文雄首相がリフレ派ではない高田氏を後任に起用したことで、今後の金融政策をめぐる議論にも影響がありそうだ。
 高田氏はみずほ証券やみずほ総合研究所などでエコノミストとして活躍。金融市場の分析に精通している。
 田村氏は三井住友銀でリテール事業部門などを担当。退任する鈴木氏は三菱東京UFJ銀行(現三菱UFJ銀行)元副頭取で、後任も同じメガバンク出身者が選ばれた。
 日銀の最高意思決定機関である日銀政策委員会は総裁、副総裁2人、審議委員6人の計9人で構成される。任期は5年。

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