日本酒の魅力で栄冠 日系3世松本さん―米「食のアカデミー賞」

東京, 7月01日, /AJMEDIA/

【ニューヨーク時事】「米国料理界のアカデミー賞」と呼ばれ、多様な功績を表彰する「ジェームズ・ビアード賞」。今年の授賞式が6月3日に開かれ、日系3世の米女性ジャーナリストが日本酒の魅力を紹介する本で賞を獲得した。6月21日に時事通信社の取材に応じた受賞者、ナンシー松本さんは、取材のテーマは幾つもあるが「日本酒は書き続ける」と決意を示した。
NY醸造「獺祭」10月デビュー 海外初生産、米市場席巻狙う

 受賞したのは、酒ソムリエの知人と共同執筆した「エクスプロアリング・ザ・ワールド・オブ・ジャパニーズ・クラフトサケ(地酒の世界を探る)」。丹念な取材が評価され「レシピなしの飲み物」部門で栄冠に輝いた。松本さんは「ためになる楽しい読み物。日本を多く学べる」と出来栄えに胸を張っている。
 調査・執筆に2年間を費やした240ページの英語の本には、日本と北米の35カ所の酒蔵を訪れて得た情報、写真をふんだんに掲載した。製造法など酒の基本情報だけでなく、訪問先で教わった「きりたんぽ鍋」「野沢菜天ぷら」など郷土料理の作り方も盛り込んでいる。
 松本さんは米中西部シカゴ生まれ。母方の祖母の家族は千葉県で酒としょうゆを造っていたという。文化、歴史に関わりがある日本酒に自然と関心が向いたようだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts