日本海に「大量の石油ガス」 尹大統領が発表、試掘着手へ―韓国

東京, 6月4日 /AJMEDIA/

韓国の尹錫悦大統領は3日、南東部・浦項沖の日本海に「大量の石油と天然ガスが埋蔵されている可能性が高い」と発表した。埋蔵量は最大140億バレルと見込まれており、今年末に試掘に着手する。尹氏は「来年上半期までにはある程度結果が出るだろう」と述べた。

 韓国政府が米国の民間企業に依頼し、深海を調査してきた。尹氏は記者団に「埋蔵量は韓国全体が最大29年使える天然ガスと、4年超使用できる石油の量に相当する」と強調した。

 尹氏は3日、産業通商資源省の探査と試掘の計画を承認した。試掘は5カ所以上で行う必要があり、1カ所当たり1000億ウォン(約110億円)超の費用がかかるという。

 同省は、商業化に成功すれば2035年ごろに生産を始められるとの見通しを示した。韓国は1990年代後半に日本海で4500万バレル規模のガス田を発見し、2021年まで商業生産を行った。

 一方、同省関係者は韓国メディアに「試掘の成功確率は20%程度」と明らかにした。埋蔵が予想される海域は韓国の排他的経済水域(EEZ)内と説明した。

 世論調査機関「韓国ギャラップ」が5月末に発表した尹氏の支持率は21%と、22年5月の大統領就任以来で最低だった。支持率が低迷する中、「産油国に仲間入りする夢の実現」(韓国メディア)を訴え、政権浮揚を図る狙いがあるとみられる。

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