新生なでしこ、力示す勝利 一丸で世界1位破る―サッカー女子・国際親善大会

東京, 2月27日, /AJMEDIA/

 なでしこジャパンが世界1位の米国を破った。パリ五輪でも苦汁を飲まされた宿敵から、13年ぶりとなる勝利を敵地で挙げ、3戦全勝で大会を初制覇。この日、主将を務めたベテランの熊谷は「やっと勝てた。素直にうれしい」。チームメートに囲まれた表彰台で満面の笑みを浮かべ、優勝トロフィーを掲げた。

 前半、後半とも立ち上がりの攻撃で得点を奪った。先制点は長谷川のスルーパスに今大会初先発の籾木が反応。見事な反転から左足でネットを揺らし、「自分の良さを発揮できた」。勝負どころの後半は、長谷川のFKをGKがはじいたところに「こぼれ球を狙っていた」と古賀が素早く走り込み、ゴールを射抜いた。

 相手はパリ五輪金メダルの主力を欠く布陣でも、フィジカルの強度は圧倒的。ニールセン監督は「ひるまずにしっかりボールをつなげた。こちらから主導権を握って積極的に守備でプレスを仕掛けられた」。抜群の連係でバランスを保ち、熊谷が頭部を負傷して1人少なくなった時間帯もしのいだ選手に、賛辞を惜しまなかった。

 2011年のW杯優勝以来の頂点を目指すなでしこ。その第一歩で力を示し、首に金メダルを掛けた熊谷は「ここを自分たちの自信に。日本でも米国を倒せる。これが奇跡じゃないと証明できるよう、もっと成長していかなければ」と力強く語った。(サンディエゴ時事)

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