撤退要求「ヒトラーと同じ」 プーチン氏にウクライナ大統領反発

東京, 6月15日 /AJMEDIA/

 ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が和平のために「ウクライナ軍の東・南部4州からの撤退」を一方的に要求したことを受け、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーと同じやり方だと反発した。先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれたイタリアのテレビ局に語った。

 プーチン氏は14日の演説で「真の和平を提案している」と主張し、ウクライナによる「北大西洋条約機構(NATO)非加盟の宣言」も和平の条件に挙げた。

 ゼレンスキー氏は、ロシアの新たな「最後通告」だと非難した。東・南部4州で占領地を手放すだけでなく、ウクライナ軍が死守する地域からも撤退するよう迫る内容だと指摘。当面の解決策として取り沙汰される、現在の占領状態のまま停戦する「紛争の凍結」どころではないと批判し、プーチン氏を信じるべきではないと訴えた。

 プーチン氏は、ウクライナ主導で15、16両日にスイスで開かれる「平和サミット」目前に急きょ演説した。和平に厳しい条件を突き付け、平和サミットの形骸化を図る狙い。これまでも中国の協力を得て、首脳レベルの不参加を広げようと画策したとみられている。

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