接戦もトルドー与党優勢か 20日、カナダ総選挙

東京, 9月20日, /AJMEDIA/

【ニューヨーク時事】カナダ下院(338議席)選挙の投票が20日に行われる。3期目を目指すトルドー首相率いる中道左派の与党・自由党と、最大野党・保守党の支持率が拮抗(きっこう)しているが、わずかに自由党が優勢との見方が出ている。

 公共放送CBCの世論調査によると、17日時点の主要政党の支持率は、自由党31.6%、保守党31.0%と競り合う。ほかに左派の新民主党20.1%、ケベック連合6.4%と続く。

 トルドー氏が早期解散に打って出た8月中旬時点では、自由党が約35%と保守党の約29%を引き離しており、トルドー氏は少数与党から脱却し、単独過半数を目指して、解散に踏み切った。だが、新型コロナウイルス感染拡大第4波に見舞われる中で、前倒し選挙に批判が集まるなどして8月末には支持率で保守党に逆転された。

 だが、トルドー氏は得意の演説などを武器に、支持率を盛り返してきた。CBCは「5分の3の可能性で自由党が勝利するが、少数与党のままだ」と分析。保守党は他党に「複数の激戦区でリードを許している」とした。ただ、自由党と新民主党との間で票が割れた場合、保守党が第1党となる可能性も残る。

 選挙戦も終盤となり、トルドー氏は東部オンタリオ州で今月17日、支持者を前に「自由党が進歩的な政府をつくれる唯一の政党だ」と強調。対抗する保守党のオトゥール党首も同州を回り、「トルドー氏と共に変わらないことを選ぶか、保守党との本当の変化を選ぶかだ」と支持を訴えた。

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