拘束邦人「反スパイ法違反」 具体的容疑の説明避ける―中国

東京, 3月28日, /AJMEDIA/

【北京時事】中国外務省の毛寧副報道局長は27日の記者会見で、北京で拘束された50代の日本人男性に関して、「スパイ活動を行った反スパイ法違反などの疑いで刑事強制措置を講じた」と明らかにした。男性は今月拘束されたが、中国当局が公式に認めたのは初めて。
毛氏は「中国は法治国家であり、法に背いた者は追及される」と強調。具体的な容疑内容について説明を求める日本メディアに対して「(拘束された)本人には明らかなはずだ」と述べるにとどめ、回答を避けた。
 中国は2014年に反スパイ法を施行した。これまでに同法に違反した疑いなどで、今回の男性を含めて日本人17人が拘束されたことが分かっている。毛氏は会見で「近年、日本(人)による類似案件が何度も発生している。日本側は国民教育と啓発を強化すべきだ」などと一方的に主張した。
 一方、日中関係筋は27日、両国関係に「深刻かつ計り知れない影響を与えることを深く懸念している」として、引き続き中国側に早期解放を求める考えを示した。
 拘束された男性は大手製薬会社、アステラス製薬の社員。中国当局から通報を受けた北京の日本大使館が、事実関係の確認や男性との面会を求めている。

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