東京, 11月17日, /AJMEDIA/
両親に睡眠導入剤を服用させ自殺を手助けした罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助被告に17日、東京地方裁判所で判決が言い渡されます。
歌舞伎俳優の市川猿之助、本名 喜熨斗孝彦被告(47)は、ことし5月、父親の市川段四郎さん(当時76)と、75歳の母親に睡眠導入剤を手渡して服用させ、自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われています。
10月に開かれた初公判で、被告は起訴された内容を認め、自身の自殺を決めたきっかけが週刊誌に掲載される記事だったと話したうえで、「悩んで考えていくうちに、それしかないような負のスパイラルになっていった。両親に踏みとどまるよう説得されたが、悔いはないと伝えると、母親から『あなた1人で逝かせるわけにはいかない』と言われた」と述べました。
また、被告が捜査段階で話した「許されるなら舞台に立ちたい。迷惑をかけた人に今後、歌舞伎で償っていきたい」とする供述調書も読み上げられました。
判決は17日午後3時に東京地方裁判所で言い渡されます。
検察は懲役3年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていて、刑の重さが焦点となります。