東京, 7月13日, /AJMEDIA/
フィギュアスケートの世界ジュニア女王で14歳の島田麻央(木下アカデミー)は今季、さらなる飛躍を期す。4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半)の大技ジャンプ二つをそろえるのが目標。身長は昨年から7センチ以上伸びて育ち盛りだが、体の変化と向き合いながら調整を続け、「楽に安定して跳べるようにしたい」と意気込む。
島田麻央、新SPで情熱的に フィギュア
実力には名コーチも太鼓判を押す。男子で五輪2連覇を遂げた羽生結弦さんのジャンプをかつて指導したジスラン・ブリアン氏は「全てを持っている存在。スケーティング技術、スピン、(ジャンプの)着氷がそろっている」と高く評価する。
ジュニアデビューの昨季、大技二つを組み込んだフリーで勝負した。4回転トーループは国際スケート連盟(ISU)公認大会でまだ成功させていないが、世界ジュニアではわずかに回転不足と判定されたものの着氷。フリーで出した152.76点はシニアを含む昨季の世界最高得点だった。
今季は技術だけでなく表現力の向上にも力を入れる。「強くて、少し悪い女性」を演じるショートプログラムでは「怖い表情を引き立たせるためには笑顔も必要。表情を変えることを意識している」という。
年齢制限の引き上げにより2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の出場はかなわないが、日本スケート界を引っ張る存在への成長が期待される。今季は来年1月開幕の冬季ユース五輪(韓国・江原道)出場を一番の目標に掲げて、実力を付けていく。