岸田首相「視察」で参院選てこ入れ 激戦区めぐりを本格化

東京, 5月29日, /AJMEDIA/

 夏の参院選を控え、岸田文雄首相が地方視察に熱心だ。5月は3週連続で日程を組み、首相としての公務と自民党総裁としての党務を、精力的にこなしている。参院選の勝利を目指し、今後も激戦が見込まれる選挙区を中心に、てこ入れを図る構えだ。
 首相は21日、京都市で文化庁の移転先を視察。併せて同党候補の応援に駆け付けた。その後、大阪市に足を延ばすと、2021年衆院選の落選組らの会合に顔を出し、「政治の安定は重要だ」と参院選での支援を訴えた。
 28日は山梨県でリニアモーターカーの実験車両に試乗する予定。14、15両日の沖縄県に続く改選数1の「1人区」入りで、地方議員の会合にも出席し、活動加速を呼び掛ける。
 首相が地方行脚を本格化させる背景には外交日程もある。6月22日公示が見込まれる参院選の期間中、ドイツでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)が控える。スペインでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席も検討しており、地方遊説に割ける時間は限定的だ。
 6月の週末は、福島県などへの訪問を予定している。

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