東京, 2月24日, /AJMEDIA/
参院予算委員会は24日午前、岸田文雄首相と全閣僚が出席し、2022年度予算案の基本的質疑を行った。首相は、ウクライナ東部2地域の独立を一方的に承認したロシアに対する制裁について「今後事態がさらに悪化する場合には、国際社会と連携しさらなる措置も速やかに考えていかなければならない」と述べ、追加制裁も検討する方針を示した。立憲民主党の白真勲氏への答弁。
2地域はウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州の親ロ派武装集団がそれぞれ支配している地域で、政府は23日、同地域との輸出入禁止などの措置を発表。首相は予算委で「強い姿勢を示すことにより、外交手段を通じて事態緩和に向けた努力を促すことにつながると期待したい」と述べた。
ロシアが行った独立承認については「自称共和国を認めることは国際法違反だ。わが国として承認することは考えていない」と指摘。白氏は外交解決の手段としてロシアへの特使派遣を求めたが、「予定はない」と否定した。