小野伸二さん「楽しさを伝えたい」 Jリーグと教室―サッカー

東京, 6月19日 /AJMEDIA/

 サッカー元日本代表で、昨季限りで現役を引退した小野伸二さん(44)が、Jリーグが主催するサッカー教室「スマイルフットボールツアー」で全国各地の子どもたちにサッカーを教えている。「技術以上に楽しさが自分の原点。サッカーをより好きになることが長く続く秘訣(ひけつ)になる」と思いを込める。

 4月下旬に東京・味の素スタジアムで第1回が行われた。基本技術の実演を行うだけでなく、ミニゲームなどで大勢の小学生の中で積極的にボールを追い掛けた。「うまいね!」「もっとこうしたほうがいいよ!」と声を掛けられた子どもたちは、うれしそうに、熱心に取り組んだ。

 教室を開くに当たり、小野さんにはお手本の人がいる。解説者で元選手のセルジオ越後さん(78)だ。サッカーがまだ日本ではメジャーではなかった時期に全国津々浦々で教室を開催。子どもたちに技術だけでなく「楽しさ」も伝えていった。参加者には日本代表の森保一監督らがおり、後の日本サッカー界に大きな影響を与えたことでも知られる。

 小野さん自身も、中学の時にセルジオさんの教室に関わったことがある。「一緒にやらせてもらってこんなにサッカーが楽しく、うまくて、子どもたちを笑顔にしてくれる。そういう思い出はずっと僕の心の中にも残っている」

 30年がたち、小野さんが教える立場になった。「サッカーの楽しさを伝えていくことが僕の使命だなと思っている」。先達の思いを受け継いでいく。

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