小林陵、光る勝負強さ 難しいジャンプ台攻略―スキー・ジャンプ週間

東京, 1月6日, /AJMEDIA/

 他の誰も勝つことができない。今の小林陵には、そう思わせるだけの勝負強さと安定感がある。1回目を終えてリンビク(ノルウェー)と5.7点差の2位でも「良いジャンプができればチャンスはある」と信じていた。
 2回目はスタートゲートが下がり、不利な追い風となったが、1回目を0.5メートル上回る137.5メートル。リンビクは飛距離を落とし、1回目より11点以上低かった。逆転でのジャンプ週間3連勝に「スーパーエキサイティング」と喜びを表現。敗れたライバルは「負かすことができない」と認めるしかなかった。
 ビショフスホーフェンのジャンプ台は助走路が緩やかで長い珍しい形状。ベテランの伊東は「ここで上手に飛べたら、どこでも飛べる」と話す。歴代の日本選手が苦戦する中、夏場に合宿している小林陵は2019年に同会場のW杯で日本勢初優勝。「好き」と言えるほど、完全に攻略している。
 第70回を迎えた伝統のジャンプ週間で、史上初となる2度目の完全制覇にあと1勝。総合優勝争いでも2位のリンビクに17.9点差、飛距離換算で約10メートル差をつける。「2本そろえられなきゃ勝ちはない。総合もまだ結構難しいところにある」。気を緩めず、好相性の会場で偉業に挑む。

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