東京, 2月17日, /AJMEDIA/
出産のため休場していた将棋の福間香奈女流五冠(32)が、17日に復帰後初の女流タイトル戦に臨み、挑戦者の西山朋佳女流三冠(29)に勝って防衛に王手をかけました。
福間女流五冠は、出産のため去年11月からおよそ3か月間休場していましたが、2月中旬から対局に復帰し、17日に大阪 高槻市の「関西将棋会館」で復帰後初となる女流タイトル戦「女流王座戦」五番勝負の第2局で、挑戦者の西山女流三冠と対局しました。
対局は午前10時に始まり、後手の福間女流五冠は、飛車を横に動かして中央に据える中飛車の戦型を取ります。
その後は互いに相手陣に大駒を進めるなど攻め合いになりますが、福間女流五冠が相手玉を追い込み午後4時11分、西山女流三冠が76手までで投了。
福間女流五冠が2連勝でタイトル防衛に王手をかけました。
福間女流五冠は、去年の女流タイトル戦で体調不良による不戦敗が続き、「白玲戦」と「女流王将戦」では不戦敗でタイトル戦が決着するという異例の結果となりました。
福間女流五冠は、この五番勝負を制すれば4連覇。
一方、挑戦者の西山女流三冠は4年ぶり通算3期目の「女流王座」獲得を目指します。
第3局は3月5日、東京の将棋会館で行われます。
福間女流五冠 “平常心で戦えた 今後も目の前の対局に集中”
対局のあと、勝利した福間香奈女流五冠は「環境の変化はありましたが、平常心で戦えたかなと思います」と対局を振り返りました。
また、「実戦不足だったので、少し不安はありましたが、『一手一手しっかり考えて指せればな』と思っていました。今後も体調に気をつけながら、目の前の対局に集中できたらなと思います」と抱負を述べました。
西山女流三冠 “うっかりがあり結果が大差に”
一方、敗れた西山朋佳女流三冠は「久しぶりのタイトル戦だったので、楽しみにしていた部分もありました。どこで主張を出すのかが難しい将棋でした。自分にうっかりがあったので、結果が大差になってしまったのかなと思います」と話していました。