奈良 東大寺 春の訪れ告げる伝統行事「お松明」始まる

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の伝統行事の一環で、大きなたいまつを振って火の粉を散らす「お松明」が1日夜から始まりました。
「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の伝統行事「修二会」は、およそ1か月にわたって僧りょたちが国の安泰を願って修行をする奈良時代から続く行事です。

1日夜からは大きなたいまつを振って火の粉を散らす「お松明」が始まり、「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧りょたちが大きなたいまつの明かりに導かれながら二月堂に入っていきました。

そして「童子(どうじ)」と呼ばれる練行衆の補佐役が、燃えさかるたいまつを二月堂の欄干から突き出して駆け抜けると火の粉が舞い、訪れた人たちから歓声が上がりました。
京都府の70代の男性は「お坊さんたちがどんな思いで修行しているかと思うと、胸が熱くなります」と話していました。

東京都の70代の女性は「火の粉が飛んできて迫力がありました。世界の平和やコロナの終結を思いながら見ていました」と話していました。

「お水取り」の「お松明」は今月14日までで、このうち11日と12日は新型コロナ対策のために非公開とし、それ以外は周辺への立ち入り人数を制限して行われます。

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