堂島取、神戸のビル売却 40億円、大阪本社ビルも計画

東京, 6月18日 /AJMEDIA/

 堂島取引所(大阪市)が、神戸市に保有する「神戸シルクセンタービル」の売却を決めたことが17日、明らかになった。関係者によると、売却額は約40億円。堂島取は株主などに対し、大阪本社ビル(大阪市)も今後、売却する計画を伝えている。

 神戸シルクセンタービルは旧神戸生糸取引所が1988年、神戸市役所近くに完成させた。地上8階、地下1階建て。当初は同取引所が最上階に入居し、他は賃貸した。97年に旧関西農産商品取引所と合併した後は旧関西商品取引所(現堂島取)が保有していた。

 堂島取は、取引高の低迷により、厳しい経営状態が続く。主力のコメ先物は2022年6月、取引を事実上終了し、一時は取引が全くなくなった。23年3月には金先物などの貴金属市場を開設。今年2月にはコメ指数先物の上場認可を農林水産、経済産業両省に申請し、将来は金融商品も扱う総合取引所化を目指す方針。資産売却で得た資金はこれらの再建策などに充てる。

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