東京, 10月12日, /AJMEDIA/
【ニューヨーク時事】国連のグテレス事務総長は11日、アフガニスタンで深刻化する人道危機について演説し、女性の権利を尊重すると述べたイスラム主義組織タリバンが「約束を破っている」と非難した。女性の職場復帰や復学が進まない現地の情勢は混迷を深めており、タリバンに約束の順守を強く求めた。
グテレス氏は「破られた約束はアフガン女性や少女の夢をも打ち砕いてしまう」と強調。2001年以降、300万人の少女が学校に通い、平均教育期間も6年から10年に拡大していたと指摘し、「少女や女性なくして経済社会の回復はない」と訴えた。
一方で世界に対し「人道支援(活動)は命を救うが、国の経済が崩壊してしまえば、問題解決に当たれない」と述べ、アフガン経済の破綻回避に向け行動を起こすよう国際社会に呼び掛けた。