東京, 10月20日, /AJMEDIA/
半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCは、アメリカが行っている半導体技術の中国向け輸出規制について、無期限の猶予を近く得られるという見通しを示しました。中国の南京にある工場で使う製造装置の輸出を継続できるとみられます。
アメリカ政府は去年10月、半導体の製造装置などの先端技術について中国向けの輸出規制を強化しましたが、TSMCは規制の適用を1年間猶予されていました。
今月、その期限となりましたが、魏哲家CEOは19日、オンラインで行った会見で猶予期間がすでに延長され、無期限の猶予も近く得られるという見通しを示しました。
TSMCは、中国の南京にある工場で自動車向けなどの半導体を生産していて、この工場で使う製造装置の輸出を継続できるとみられます。
一方、魏CEOは、熊本県で建設中の工場について、これまでに現地でおよそ800人を雇用し、設備の搬入を今月から始めたことを明らかにするとともに、当初の計画どおり来年中に量産を開始できるという見通しを示しました。
また、ことし7月から9月までの決算は、売り上げが10.8%、最終的な利益は24.9%、それぞれ前の年の同じ時期より減って、2四半期連続の減収減益となりました。